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2011年9月

不定愁訴症

「不定愁訴」という言葉は、一般には症状として使われることが多いのですが、厳密に言うと、症状ではなく「不定愁訴症候群」という病名から俗に派生したものです。それと、加齢とともにホルモンのバランスが崩れて、体調が悪くなったりすることを一般に「更年期障害」といいますが、更年期障害という言葉も、実は俗称です。少なくとも病院では使いません。更年期障害が、「不定愁訴症候群」です。女性の場合ですと、女性ホルモンの量が急激に低下して、倦怠感、疲れが取れない、イライラする、などの症状が続きます。これは日常生活に影響するレベルで現れます。 男性では、大抵はやる気が薄れ「うつ」になります。たまに、頭痛、腹痛などの身体的な症状があるそうですが、それは、ごく稀です。男性の場合は、ほとんどが日常生活には影響しないレベルで現れます。身体的には、血圧、心拍、血液検査、尿検査には多少の異常はあるかもしれませんが、特に大きな異常は見られません。明らかな身体的異常がある場合は、その方面での防衛反応が働くので、とりあえず「不定愁訴」は現れないことが多いです。全身の症状では、倦怠感、肩こり、しびれなどです。眼では、視力低下、複視、眼球乾燥、耳では、耳鳴り、口では、乾燥、消化器では、胃痛、頻尿、便秘、下痢、などです。後は、自律神経系の神経です。イライラが続き、孤独感、不安感が続きます。不眠症もあります。不定愁訴症の発生頻度は、ほぼ100%ですが、重症度が重くなければ、日常生活には支障はないと言われています。特に重い人は、全体の4割程度だそうです。ちなみに、今、パチンコに行くと、40歳以上で座っている人の3人に2人以上が、多分、重度の不定愁訴症患者だと思います。さて、不定愁訴症の治療には、一般にホルモン補充治療や抗うつ剤などが使用されますが、この手の薬は副作用が強いので、あまりお勧めできません。女性ホルモンはエストロゲンか、プロゲステロンで、男性ホルモンは、テストステロンですが、これらを使うと、まず真っ先に肝臓がやられます。その次は大事な脳がやられます。長く投与すれば、動脈硬化か脳梗塞はほぼ確実だと思います。ホルモン剤は、それだけ強い薬だということです。不定愁訴症を患ったら、漢方薬や自然食品でも、十分、効果が報告されているものもありますので、まずはそちらを選択した方がいいと思います。自然食品では、大豆、茄子、ワカメ、しじみ、ローヤルゼリーがいいそうですよ。どれも、調理が必要だというのが欠点ですが・・・。

・・・ということです。 (^-^)♪

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カルシウムの話

アルミ」や「銀」や「亜鉛」って聞くと、金属を想像しますが、カルシウムって聞くと、なんとなく「骨」を想像します。でも、実は、カルシウムも、銀白色した普通の「金属」で、見た目は、マグネシウムを少し白っぽくした感じです。よく、カルシウムが不足すると、骨粗鬆症になるとか、イライラするとか、そんな感じで言われていますが、それは、一般に大事なものをわかりやすく憶えるというためのものであって、本来の役目ではありません。本当は、カルシウムには、もっと深く、大きく、そして大切な働きがあるんです。
・・・なんと、カルシウムは、体内のすべてのシナプスの神経伝達を担っています。簡単に言うと、血液中のカルシウムが心臓や脳や筋肉を動かしているのです。人間の体には60兆個の細胞があり、毎日、15兆個が死んで、毎日、その分を補っていると言われていますが、これらの細胞間すべての連絡に、カルシウムが必要ということになります。なので、イライラするとか、骨が強くなるとか、そういうレベルではないんです。カルシウムは・・・。カルシウムが無いと、生命の維持ができないのですから。つまり、カルシウムには「生理作用」と「効果」があって、生理作用を説明すると、細胞の浸透圧調整や Na、kイオンとの拮抗作用、 筋肉や神経の興奮の調節、 神経の刺激伝達、血液凝固、酵素活性の賦活性因子としての働き、記憶の形成、酵素の活性化、ホルモンの分泌、、、、みたいに分かりにくくなるので「カルシウムは骨をつくる」のようなわかりやすい効果でカルシウムを説明しよう、と誰かが決めたのではないでしょうか。・・・もし、カルシウムに人格があれば「ちゃんと説明してくれよ」と怒ると思います。(笑;)

・・・ということです。 (^-^)♪

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ワレンベルグ症候群

「ワレンベルグ症候群」は、一般には、あまり聞きなれない病名ですが、高齢者病棟では、かなり高頻度で見かけます。この病気は、一言で言うと、脳幹と延髄の血管性の梗塞です。延髄は、脳幹の直下にあり、ここには、椎骨脳底動脈という、とても大事な、というか、人間の生命維持にもっとも貢献する動脈があり、ここに梗塞が起こるわけですから、それは一大事です。ただ、延髄から出る脳神経は外転神経、顔面神経、内耳神経、舌咽神経、迷走神経、副神経、舌下神経ですが、ここにはなぜか、ほとんど影響がないようです。影響が出るのは、両側あるいは片側の三叉神経、前庭神経、それと、錐体外路系の神経と交感神経系です。どういう風に影響が出るかというと、顔面感覚障害、体幹感覚障害、運動麻痺、感覚障害、回転性のめまい(前庭神経障害)などが起こります。患者さんを見た目で言うと、典型的な延髄病変が顕著に見られます。延髄系でよく起こる嚥下障害はほぼ確実に見受けられ、嗄声や顔面麻痺、ふらつきなどが目立ちます。強い味覚障害もあるようです。なにしろ、話せない、歩けない、動けない、ふらつく、眼振が強く見えない、おまけに、ホルネル徴候まであるということですから、一見するだけだと、かなりの「重篤患者」に見えます。・・・ですが、ワレンベルグの患者さん、全快することがあるんです。もともと脳は健全ですから・・・。延髄に一時的な梗塞が起きているだけだったある患者さんが、全快した後、入院時の不当な扱いをすべて記録(録音)し、裁判を起こした例もあります。負けた病院側は、いい気味です。私の患者さんも、ある職員から、「この人、もう駄目ね。」って言われたことを、根に持って私に訴えてきました。早速、筆談記録にきちっと残しておきました。明日、家族がその記録を見ます。楽しみです。(笑)
ちなみに、先日看護師のF君が、ワレンベルグのことをワールデンブルグと言って笑いをとっていましたが、ワールデンブルグは基本、難聴で虹彩異常が見られるだけの、たいした病気ではありませんから・・・残念!

・・・ということです。 (^-^)♪

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不眠症対策

健康状態や精神状態が悪くなったり、不安定になったりすると、寝つきが悪くなり、寝つきが悪くなることで、体の疲れがとれないなどの不調が生じ、これが積み重なると「睡眠障害」になります。睡眠障害の原因は、過労や精神的ストレスが一般的ですが、これは、多分、後付けの理由で本当の理由は、単なる栄養バランスだと・・・私は思います。
不眠症の患者さんに「トリプトファン」と呼ばれる、豆乳とか牛乳に多く含まれているアミノ酸を通常より多く摂取してもらうと、かなりの確率で不眠症が改善されます。トリプトファンは、肝臓や腎臓でエネルギー源になり、血液により脳に運ばれ、効率よく神経伝達物質のセロトニンを生成します。このセロトニンが生成されれば、催眠も精神も安定します。生成されたセロトニンは脳にある小さな内分泌器の松果体という場所でメラトニンに変換され、そのメラトニンが睡眠サイクルを正常化したり、活性酸素を減少させたりします。松果体は、脳の中央の奥深く、左右の大脳半球の中間に位置し、2つの視床体が結合する溝にはさみ込まれています。この松果体は、一般には活動機能をもたない脳と言われています。別名で、眠る脳ともいわれ通常は、眠っている器官だそうです。ちょっと前までは、これが、活動するようになると、テレパシーが使えるようになると言われていた器官でした。でも、実は隠れて睡眠のコントロールをしていたんです。たんなるホルモン内分泌器だったわけです。結論を端的にいうと、ミルク=睡眠です。温かいものに触れ、血流を良くし、やわらかいものに包まれ精神をリラックスさせ、その状態でミルクを飲むことができれば、それが理想的な不眠症解決法です。なんか、想像すると、少し恥ずかしい感じがしますが・・・。

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頸部聴診について

頸部聴診は、通常、呼吸音を検査するために行うもので「誤嚥」が懸念される場合に、誤嚥スクリーニング(簡易)検査と同時に実施されるものです。嚥下とは、食べ物や飲み物を飲み込むことで、嚥下中枢(脳幹部)や皮質延髄路、あるいは、知覚や運動神経(迷走神経など)に関係しています。つまり、嚥下の障害は、ALS(筋萎縮性側索硬化症障害)の患者を始め、脳血管障害、あるいは、神経疾患、外傷、頭蓋内手術後の後遺症など、様々な疾患に合併して起こります。検査は、問診から始めることが普通ですが、失語症患者や運動性の麻痺、あるいは、構音障害がある患者では、問診が難しいため、視診、触診から始めます。私の場合ですと、問診ができない場合は、まず虫歯があるかどうか(笑;)を見ます。これで、咀嚼力の低下の程度がわかります。次に、空嚥下をしてもらい、喉頭に人差し指と中指を当てながら、咽頭の嚥下筋の筋力低下を見ます。これで、唾液の分泌量や嚥下反射、喉頭挙上の有無と挙上距離、口唇閉鎖機能、がわかります。それと、嚥下に対する、注意力、理解力、運動力、集中力もわかります。頸部聴診は、この後に行います。通常は、少量の冷水を用意し、これをとりあえず飲んでもらいます。健常者の頸部聴診音は、スー、ゴッキュン、スーというものですが、嚥下に障害がある方の場合、これが、様々な音に変わります。希に、水を飲む前から、咽頭残留による貯留音(猫がゴロゴロ言う時の音)があったり、気道狭窄音(遠くで笛が鳴っているような音)が聞こえることもあります。その場合は、この時点で、誤嚥が断定できます。
さて、頸部聴診で、一番大切なのは、嚥下前後の呼吸音です。私の感覚ですが、誤嚥があると、スー、ゴク、ゴク、ツツツツーと湿性音が聞こえるパターンがよくあります。ですが、それも前後で差がなければOKです。誤嚥はありません。要は、嚥下前後の呼吸音に「差」がなければいいんです。私は、その「差」だけに集中します。また、嚥下中に、むせがあった場合は、喀出音も大切です。誤嚥したものが、出せたか出せないかは喀出音でわかります。嚥下音が、小さく数回にわたって聞こえる場合は、不顕性誤嚥(水や食塊以外で誤嚥する)のリスクがあります。ちなみに、聴診器をあてる位置ですが、これは、人によります。通常は、頸部の側面ですが、皮下脂肪が邪魔して聞こえにくい場合があります。その時は、甲状軟骨直下の気管外側上の皮膚面に、水平に聴診器をあてます。角度的に雑音が入りますので、部屋は静かにします。ここは、食道入口部や気管支に近くなりますので、喘鳴や痰がからむようなゴロゴロという小さな呼吸音が聞こえても、クリアな呼吸音があればOKです。最初は、私も呼吸音の違いがわかりにくかったです。聴診器を常に携帯し、自分が誤嚥した時は、チャンスとばかり、即、聴診しました。以前、外食中にこのチャンスがあり、慌てて聴診器を出したら、近くにいた人が「大丈夫?ですか?」と、声をかけてきました。恥ずかしい思い出です。(笑;)

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BPSDと虐待について

BPSDとは、認知症の「周辺症状」の問題行動となる症状のことです。認知症の症状は、大きく分けて中核症状と周辺症状に分けて考えられています。記憶の障害、見当識障害、判断力の障害、実行機能の障害が「中核症状」で、徘徊、妄想、攻撃的行動、不潔行為、異食などが「周辺症状」です。で、病院、施設側の考え方としては、BPSDの徴候があれば、多少のやり過ぎや拘束があっても「虐待」ではなくなる、という勝手な考えが一般的です。しかし、これをうまく利用し本当の「虐待」を正当化している病院があります。少し要求が多いかな?というある患者さんに対し、BPSDの徴候があるとし、トイレに行きたいという明確な意思があるにも関わらず、意地悪な職員が無理やりトイレという「ことば」を言わせようとし、その場で失禁させる、その患者さんから、自信と尊厳と自主性を奪い、多い要求を減らしていくために・・・。突然、こんな非人道的行為が、私の目の前で起きました。この患者さんは、失禁しながら、その場で大泣きしていました。付き添っていた家族も大泣きして「どうして、こんなにかわいそうなことをするのか」と叫んでいました。私は、この時、別の患者さんの個別訓練を担当していて、患者さんと一緒に訓練室に移動中でした。私は、急遽、それを取りやめ、すぐに失禁した患者さんを全身ごと抱き上げ、介助用のトイレに駆け込み、すぐに着替えさせました。意地悪な職員は制止しましたが、無視しました。すると、家族もすぐに私の後を追いかけてきて何度も「ありがとうございます」って頭を下げていました。この時、私自身、何かが限界でした。とっさに出た言葉が「大変、申し訳ありませんでした。○○さん、以降、このような失敗はしないよう、細心の注意をします。ですから、今回のことは、訴訟など、大きな問題にしないでください。心ない職員には、私の方から厳しく注意しておきますので。」と、さっきの意地悪な職員に聞こえるよう、大きな声で言いました。・・・この意地悪な職員、じつは、かなり上の役職についている人なので、また、始末書、反省文・・・確定ですが、。(笑;)

・・・ということです。 (^-^)♪

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