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ブルンストロームステージ

ブルンストロームステージ(Brunnstrom stage)とは、手や脚のマヒの段階をⅠ~Ⅵの6つに分けて評価する評価法で、ステージ1が「弛緩性麻痺」ステージ2が「緊張性の出現、連合反応」、ステージ3が「痙性麻痺」、ステージ4が「共同運動から分離運動」、ステージ5が「分離運動の増加」、ステージ6が「正常に近いレベル」ということになっていて、脳卒中後のマヒの回復過程を表すものとして、一応、今も主流で使われている評価法です。患者さんのカルテには、3-3-4とか、2-1-2とか、そういう書き方で書かれています。順番は、上肢、手指、下肢の順です。ちなみに、脳卒中の患者さんは下肢ステージ3が最も多いです。下肢ステージ3というのは、靴べら式装具か支柱付き装具を使用して、ステッキである程度、自立歩行ができるレベルです。評価は、通常は上肢と手指のステージは同一で、上肢、下肢のステージにステージの差がほとんどないのが一般的だと言われています。実際は、下肢の方が上肢よりステージが高いことが多いです。また、ブルンストロームステージは、当初は、回復過程を回復曲線をグラフで表し、この曲線と現在の能力を照らし合わせて訓練計画やその見直しに利用することが目的だったと言われています。ですが、今は、現状の麻痺の程度を表すためだけに使われています。なぜかというと、ブルンストロームステージ回復過程には、致命的な欠陥があることがわかったからです。致命的な欠陥のひとつは、この評価法に「関節拘縮」の概念がないことです。これは、ありえません。そして、もうひとつは、この評価そのものの論理的な矛盾です。たとえば、ステージ3の「痙性麻痺」は、脳神経の錐体路に障害があることで生じます。ですから、脳障害後であれば、ステージ2にも「痙性麻痺」存在することになります。それと、基本的に、脳は損傷部位の機能が回復しません。ならば、歩行訓練をいくら行っても、脳の障害までは治らない。言い換えて言うと、「痙性麻痺」は治らないということです。つまり、次の回復経過であるステージ4の「共同運動から分離運動」には、永久に辿りつけないということになります。実際に、多くの患者さんを見ていても、ステージ3がステージ4に移行した例はありません。ステージ2からステージ4に移行した例は、ありますが・・・。基本的に脳障害後の麻痺は、そう簡単には治りません。なので、もし、私が麻痺にあったら、元に戻るとか、そういう類の回復はきっぱりとあきらめて、代替機能をさっさと作り上げていくことに執念を燃やします。・・・多分。

・・・ということです。 (^-^)♪

それでは、明日がいい日になりますように。

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コメント

片麻痺患者歴17年
ブルンストロームステージ3自己判断。
体肢筋と体幹筋・インナーマッスルとの相関関係及びインバランスがステージ3から4への移行を阻害する主要因であることをわが身を呈して実験体感中。体幹筋の回復運動が軽視され体肢筋の運動が優先される為異常緊張、ケイセイ麻痺が現出する可能性解明中。

投稿: 江川孝幸 | 2013年1月21日 (月) 05時46分

初めまして。
突然のコメント失礼します。
実は私の父が55歳で先月、頸動脈が詰まり左脳が3分の2壊死する程の脳梗塞で倒れました。
一ヶ月経ちますが、意識障害が治らずぼーっとしています。医者が言うには前頭葉の方はあまり壊死が見られないと言うことでした。
そんな父の為に何か出来ないかとネットで情報を探していたところ、出会ったのがこちらのブログでした。
今はぼーっとしながらも今週から自分の名前を言ったり質問に『分からない』と話す姿が数回見られるようになりました。この様な状態の父に、何か出来ることはないでしょうか。突然失礼かと思いましたが、藁をもつかむ思いでコメントさせていただきました(/_;)

投稿: りえ | 2013年8月15日 (木) 00時05分

因みに倒れてすぐに運ばれましたが、薬で血栓が溶けず今は詰まったままです。
次の日、脳が腫れ左の瞳孔が開きかけた為骨を外す手術をし明日戻す予定です。

投稿: りえ | 2013年8月15日 (木) 00時09分

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