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2012年10月

「記憶」について

ほぼ、例外なく、ほとんどの人は3~4歳頃までの記憶がありません。このことを「幼児健忘症」といいます。これは、記憶に関する現象なので病気ではないのですが、何故か病名がつけられています。・・・で、この幼児健忘症を紐解いていくと「記憶」がどういうメカニズムで成り立っているのかがよくわかります。
人は、まず刺激を受けると「感覚記憶」として、3~4秒程度、ごく僅かですがとりあえず保持します。このうち、重要でないもの記憶は、残らず、すぐに消えてしまいます。視覚刺激は、もっと短くて1秒程度しか保持できません。一方、聴覚刺激は4秒から1分程度、保持することができるといわれています。感覚記憶のうち、重要なものだけが短期記憶として保持されます。大脳の前頭野です。短期記憶は、感覚記憶よりやや保持する時間が長く、約20秒前後保持されます。一般にワーキングメモリーと言われる記憶がこれです。Aさんから、電話があって、Bさんに、Aさんが、○○駅に○時○分に待ち合わせしたいって・・・と伝言した後、内容は、すぐに忘れてしまうという、アレです。(^-^)ワーキングメモリーは、チャンクとかマジカルナンバーとも呼ばれ7±2のかたまりが限度だとも言われています。さて、次からが本当の記憶です。「海馬」という期間が、ある短期記憶を長期記憶にするかどうか、を決定します。大脳辺縁系です。人は、ある刺激を、その都度、覚えておくべきかどうか、を判断します。覚えておくべきで刺激であれば、重要な記憶であるということなので、その後も何度か、再生(思い出す)されるはずです。そして、再生により記憶は、強化されるので、決して忘れない強い記憶に形成されていくわけです。幼児健忘症は、この判定ができない+その後の再生ができないことで起こります。また、小脳でも記憶は形成されます。小脳の記憶は、言葉やエピソードではなく、自転車の乗り方のように体で覚えているような記憶です。ちなみに「海馬硬化症」という病気で海馬の一部が死滅しても、小脳の記憶は残っているので、体で覚えたことは、忘れません。さて、最初の感覚記憶ですが、割と簡単にその現象を確かめることができます。赤色をしばらく見つめてから白い紙をみると「残像」で白い紙が、赤の補色「緑」に見えます。すぐに、元に戻りますが、それが約1秒から3秒、感覚記憶の時間です。手術をするとき白衣を着ないのは、これが理由です。血液を凝視した後に手元の色が変わらないように、あらかじめ補色の緑を着ているというわけです。

・・・ということです。 (^-^)♪

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介護保険について

現在の介護保険は2000年に制定された介護保険制度を基に、2006年に全面改定、2008年に若干の修正(介護従事者処遇改善法、サービス拡充など)を加えたものが使われています。介護保険のきっかけとなったのは、1963年に制定された「老人福祉法」ですが、老人医療費の無料化が原因で医療費が膨大になり、財政が圧迫、破綻。さらに、医療分野を切り離して1983年に、老人保健法へ変わったのですが、これも破綻。仕方がないので、別途の課金システムを導入し今の介護保険法が登場したわけです。それでも、この介護保険法が施行されてからすぐに軽度の要介護1や要支援者が2.5倍になったことで、またまた財政が逼迫し、その後も何度も細かい改定がされてきています。今後も、高齢者人口のピークは2025年で、2015年には認知症高齢者が250万人と予測されていますので、さらに、また、大きな改定があると思います。さて、その介護保険制度ですが、内訳でいうと、まず、保険者は市町村と特別区だけで、財源は被保険者は第1号被保険者(65歳以上)と第2号被保険者(40歳以上65歳未満)で、約半分づつ、残りを国が25%、都道府県12.5%、市町村12.5%で負担を分け合っています。給付には、要介護認定、要支援認定が必要で、市町村の介護保険申請窓口へいくと手続きができます。もちろんですが、認定がされなければ給付はありません。また、第2号被保険者でも給付を受けることはできますが、その場合は、老化に伴う以下の16種類の特定疾病が原因である場合に限られます。したがって、どんなに要介護な状態であっても、交通事故、労災事故などは対象外となります。「老化に伴う16種類の特定疾病」とは、1 末期癌 2 筋萎縮性側索硬化症 3 後縦靭帯骨化症 4 骨折を伴う骨粗しょう症 5 多系統萎縮症 6 認知症(アルツハイマー病、脳血管性認知症等) 7 脊髄小脳変性症 8 脊柱管狭窄症 9 ウェルナー症候群等 10 脳血管疾患(脳出血、脳梗塞等)11 関節リウマチ 12 糖尿病 13 進行性核上性麻痺または大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病 14 閉塞性動脈硬化症 15 慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎等) 16 変形性関節症です。
第2号被保険者の介護保険で使える特定疾病は、以上の16種類ですが、ちょっと問題があります。例えば、3の脊柱靭帯骨化症ですが、介護保険ではこの疾患の中で何故か「後縦靭帯骨化症」だけが給付を受けられます。他の黄色靭帯骨化症や前縦靭帯骨化症などは対象外となります。同じ、脊髄障害なのですが、この違いは無意味だと思います。後ろは「後縦靭帯」OK、前は「前縦靭帯」ダメ、横も「黄色靭帯」ダメ、という感じです。また、5の多系統萎縮症ですが、これは7の脊髄小脳変性症のことで、シャイ・ドレーガー症候群、オリーブ橋小脳萎縮症、線条体黒質変性症のことです。単なる呼び方の問題です。さらに8の脊柱管狭窄症は、対象外のはずの黄色靭帯骨化症の主症状ですし、1の末期癌や14の閉塞性動脈硬化症などは、もはや介護の枠ではありません。本来、特定疾病とは、原因がわからす、治療が極めて困難で、医療費も高額となり、かつ、今後の研究が必要な疾患をいいます。だから、助成が必要というわけです。でも、こんなに中途半端なら、いっそのこと介護保険は適応外で、助成だけ別にする、というルールのほうがいいと思います。まあ、実際は高血圧だけでも要介護状態であれば、無理やりどれかに当てはめるって感じなんでしょうか。最後に、申請と給付ですが、認定後、市町村の区長や市長あてに、給付の申請書を出します。申請には○○改修費、△△購入費給付申請書とか、項目ごとにその理由書も必要です。理由書は、ケアマネか福祉住環境コーディネーター、建築士などが書きます。最初は、かなり面倒ですが、記述が定型化しているので、何度が書いて、それが流用できるようになると早いです。支給は、ほとんどが、償還払いなので、申請書には振り込み用の銀行口座を明記しなければならず、場合によっては、通帳を預かりすべて代筆することもあります。給付関係のトラブルでは、工務店関係が最も多いです。上限があるのに、保険が効きますといって、一部だけ保険を利用し、残金をすべて自費で払わせるそうです。こういうのは、一般には詐欺なんですけど、被害者が被害を訴えないので、どうしようもありません。悪徳な工務店は、調査員や警察が事情を聞いても、逆切れするそうです。どこかの国のデモみたいです。(笑;)

・・・ということです。 (^-^)♪

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よく足(脹脛)がつる人へ

一般に、とくに原因がないのによく足がつるというのは、単に「ミネラル」が不足している状態だといわれます。ただ、私の経験上、足がつるという現象は、ミネラルとか、自立神経とか、ストレスとか、その日の体調とか、栄養とか、疲れとか、そういうものは、まったく関係ないと思います。まず、ふくらはぎですが、正式には下腿三頭筋といって、腓腹筋、ヒラメ筋という二つの筋肉から成り立ちます。これは比較的大きな筋肉です。このどちらも、上位運動ニューロン、下位運動ニューロンからは、遠すぎますので、原因を考えるとまず神経系ではないと・・・思われます。問題があれば、まずは頚部より上、あるいは手に現れると思います。次に、筋系の原因、いわゆるミオパチー的な考えですが、これも、他に代謝異常とか、多発神経炎とか、膠原病とか、下肢静脈瘤とか、そういうものがなければ震えや痙攣が先で、痛みを伴う攣縮は考えられません。栄養バランスとかも、遠まわしすぎだし、酸塩基バランスや水分量なども、ほとんど関係ないと思います。で、考えられることはただ一つ「血行障害」です。・・・有痛性強直性の攣縮、しかも局所性、末端に近い、運動をしていない時に起こりやすい、やはり、これしか考えられません。だから睡眠中でも起こるのだと思います。また、浮腫みの多い人がよく足がつる、といいますし、これしか原因は考えられません。したがって、予防は、マッサージとストレッチだけですね。予防を考えるより手っ取り早く、誰かに、揉んで、と頼みましょう。

・・・ということです。 (^-^)♪

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風邪薬は飲まないほうがいい

「風邪薬」を買うとき、薬剤師がしきりに、暖かくして十分な休養をとってくださいって言います。これは、総合感冒薬が対症療法用のもので、原因療法ではないため、休養がなければ治らないからです。どうしても、我慢できない症状のみ消失または緩和させるということは、その分、他に負担がかかるわけで、その負担の分、免疫力が低下して治りにくくなる、というのが一般的です。体感的には、薬を飲むと、完治に倍以上の日数がかかると感じます。ちなみに、風邪のほとんどがウィルスで、抗ウィルス薬というのはありません。抗生物質は、インフルエンザを除き、ウイルスには効かないんです。
また、風邪薬には、かなりきつい副作用があり、肝機能障害やアレルギー(薬疹)、最悪の場合は脳出血を起こすこともあります。実際、私の知人で強い解熱剤が原因で、脳出血を引き起こし動眼神経と外転神経が麻痺してしまった・・・という人がいます。その人は、その後、外転神経が麻痺したまま治らず、眼球は外転ができなくなり、5年経っても、いつも眼球が内側を向いている、という状態です。当然、複視となり、視力障害、視野障害に苦しんでいます。見た目も、寄り目があって印象的に、かなり違和感があります。
風邪→とりあえず休養し症状は我慢する→だたし、熱があるため食欲がない→しかたがないので比較的副作用の少ない「アセトアミノフェン」だけで、解熱する→熱が下がったときにビタミン豊富な食事をとる→よく寝る・・・風邪なら、こんな経過がベストだと思います。

・・・ということです。 (^-^)♪

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罹りたくない病気

少し、不謹慎な話ですけど、飲み会の席で「最も自分が罹りたくない病気は何?」という話題がでた時の話です。少しお宅系の神経内科の医師もいたので、とんでもない病名もいくつか出ましたが、話が進むと、ある身近な病気で話がまとまりました。全員一致で・・・。それは、死亡原因10位の「COPD、慢性閉塞性肺疾患」でした。途中、肺がんという話も出ましたが、いやいや、やっぱりCOPDでしょ、さすがに・・・という誰かの一言で全員が一致しました。COPDには、三大激痛(群発、胆石、腸閉塞)とか、脳出血時の自殺痛とか、そういう激しい痛みは一切ない。ただただ、呼吸ができず、苦しいだけです。苦しいのが、治らず、だんだん酷くなり、なかなか死ねない、でも、やがて、みんな死んでいく。そんな病気です。
私は、個人的にはもっときついだろうと思う病気もありましたが、こんなところで揉めたくないので、素直に同意しました。ちなみに、禁煙に成功した人は、みんな、自分が罹りたくない病気をCOPDっていいますね。私は、まだ、成功していないから、なのかもしれません。(悲;)

・・・ということです。 (^-^)♪

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錯覚と誤認について

前回、錯覚について書いたら、知り合いから、その「錯覚」についてこんな指摘があった。・・・誤った感覚なら「錯覚」でいいけど、誤っている認識の場合は「誤認」じゃないか?・・・と。たしかに。本来の意味で言うと、誤認と錯覚は同じなんだけど、慣用句としてのニュアンスが違うかもしれませんね。
では・・・その誤認について、少し・・・。
A:また、膝の関節に溜まった水を抜くのに、病院に行かなければならないよ。あれ、痛いんだよね?
B:関節の水は抜かないほうがいいよ?クセになるから・・・。
・・・Bさん、誤認です。関節の滑膜に炎症があり、それで関節液がたまっているのだから、炎症を治すことで水は溜まりません。まず、炎症を治しましょう。早く治すためにも、溜まった水は、雑菌がいっぱいです。とりあえず、抜きましょう。
A:火葬したとき、爺さんの喉仏があったので、それを大事に持っているんです。
・・・これも、誤認です。喉仏(喉頭隆起)は弱い甲状軟骨ですから、真っ先に灰になります。それは、第二頸椎、頸の骨です。
A:ニンニク注射って、にんにくのエキスが入ってる?
・・・まさか、です。ニンニク注射っていうのは、アリナミンテスト(静脈性嗅覚検査)と同じ原理で疲労回復に効果のあるアリナミンや神経や筋肉組織を活性化させるビタミンB群が含まれる高濃度ビタミン注射のこと。注射している最中にも強いニンニク臭がするのでニンニク注射って呼ばれているだけです。最近は、ミカンのにおいがする「ミカン注射」が、美白や毛若返りにもいいということで人気があるらしいです。
A:睡眠時無呼吸症候群は、呪われた病気なんでしょ?
・・・あってます。ただし、睡眠時無呼吸症候群には、2つの種類「閉塞性」と「中枢性」があって、肥満やストレスなどから、一時的に呼吸がとまるできなくなるタイプが前者で、呪われているというのは、後者のほうです。中枢性無呼吸症候群は別名「ウンディーヌの呪い」といわれています。水の精霊だった美しい女性「ウンディーヌ」が、名高い騎士の「ハンス」と恋に落ちて、水界の王様の反対を押し切って結婚しますが、その後、ハンスに浮気をされ、怒った王様が、ハンスに「眠ったら死ぬ」という呪いをかけます。この呪いと、この病気がよく似ていることで、「ウンディーヌの呪い」と言われています。
A:キャーと言って失神するのは、どうして女だけ?
・・・女性の、いわゆるそういう失神は一般に「神経反射性失神」といいます。あるいは、情動失神ともいいます。一時的に脳への血流が途絶えてしまうために起こるわけですけど、この失神は映画やドラマでもよく見ますが、排尿や排便が伴っていないことが気になります。(笑;)たいていは、伴うのですが・・・。

・・・ということです。 (^-^)♪

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