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記憶のリハビリ

病院やリハビリ施設のサービスメニューには、大抵「記憶リハビリ」がありますが、その内容はあまり知られていません。なので、インテークの際に、患者さんの家族から、この記憶リハって、どういうものですか?とか、これって、効果があるの?的なことをよく聞かれます。アルツハイマーを筆頭に脳の器質的病変が原因となる類の記憶障害では*脳の可塑性により、回復が見込めないはず・・・。にもかかわらず、リハを行うのはなぜ?・・・というイメージが強いのだと思います。一般に記憶障害のリハは、他の高次脳機能障害と同様にエビデンスをとることから始めます。エビデンスは、ケースによりますがMMSEや標準失語症検査、トークンテスト、レーブン色彩マトリックス検査、WAIS、リバーミード行動記憶検査、FAB、三宅式記銘力検査、Rey複雑図形検査のどれかを使います。エビデンスが取れたら、本人と家族の希望を優先的に、主治医の評価やアドバイスを踏まえながら、いよいよリハビリが始まります。・・・で、肝心のどういう内容かというと、ほとんどが代償方法を確立すること、記憶を外在化すること(要約メモやスケジュールメモなどを残す)、そして、複雑な行動をシンプルにパターン化するという外的な手段を構築する、という内容になります。高齢者施設では、基本機能の訓練や強化的なリハはあまりしません。例えば、絵が得意な人なら、自分で書いた地図や絵を入れた手順などをどんどん作っていきます。この過程が記憶リハを効果的なものに仕上げていきます。何故かというと、記憶は大脳の実に膨大な範囲で構成されている・・・からです。例えば、パペッツの回路では海馬-脳弓-→乳頭体-視床前核-帯状回-海馬という内側辺縁系の範囲ですし、ヤコブレフの回路では前側頭葉皮質から扁桃体-視床内側核-前頭葉眼窩-鉤状核-側頭葉-扁桃体という前頭葉と大脳辺縁系をほぼ一周する範囲です。また、同じ情報でも、見た記憶、書いた記憶、言った記憶、聞いた記憶すべて違う記憶で、違う場所に記憶されています。なので、自身の生活力を上げるために必死になってあらゆることを整理していく中で、広範などこかの回路が賦活化(活性化)することになるんです。ちょっと、長くなりそうなので、次回、続きを書きます。今日はこの辺で・・・。

(*脳の可塑性→可逆性は「Plasticity」といい、プラスチックや粘土のように外界から、強い力が加わった時に、形が変わってしまい、そのまま元に戻らない性質のことです。)

・・・ということです。 (^-^)♪

それでは、明日が貴方にとっていい日になりますように。

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